Aggressive Style

2018年8月31日を持ちまして、一旦更新を控えて行こうと思います。今まで通り書きたいことを書いていきますのでよろしくお願いいたします。

元Webプログラマ?の俺が、20代の内に気づいて置けば良かった事[1] (予算計画や原価計算の流れ)

今日から暇を見つけて、今までの反省を書いていきたいと思った。過去、何らかの業務で予算計画や原価計算らしき事をやった事がある。その時の反省点を簡単にまとめてみた。自己満足になるが、是非読んでほしい。

簿記や原価計算の大切さについて

当方制作業なんてものに従事することもある。困った事に1社目の頃から、ある案件における労務費を勘定する、あるいは機械(データベースの情報)に勘定させると言った事は得意だった。その反面デザインを組んだりと言う事はことごとく嫌いであった。

過去の経験1

そのまた昔、俺は技術面を売りにした会社で働いた事があった。確かにデザインの技術はすごいが、そこをあまりに驕り過ぎるのか、他の部分(契約面や案件の単価をどうするか)が部分がザルな事もあった。

そもそも案件毎の売上や利益率はキチンと取れているのか?どこに経費がかかっているのか?もはや粗利率が取れない位に会社の内情が悪いのか?末端社員ながら、こんな疑問を持つ事も多かった。

過去の経験2

そのまた昔、俺は宝石関係の会社で働いた事があった。そこでは各顧客から受注を受けた製品の生産を行っており、材料費、外注費、オーダの詳細情報などをシステムで一元管理していた。

また製品毎に使われる材料もかなりの種類あり、直接材料費が幾らか?という計算部分の一部を行った。特に材料の棚卸原価を移動平均法で計算するデータベースプログラムなどはかなり苦戦した記憶がある。

話変わって、こうした企業のお金の流れは、仕訳(お金の移動を書いたもの) → 仕訳日計表(1日毎の集計) → 試算表(1月毎の集計) → 決算書(損益計算書貸借対照表キャッシュフロー計算書、株主資本等変動計算書 等)と言う流れで決算書の形にまとめられる。そして今日の企業のIR情報の「短期短信」などで公開されている情報は、これに近い流れで集計された結果と言う訳だ。

こうした集計作業をラクにする為の経理用のソフトに弥生会計と言うものがある。弥生会計は仕訳(例えば、レシートの情報から現金が何の用途に使われたかを仕分ける作業)を打ち込むだけで、各種補助簿を作成してくれる便利なソフトだ。しかしながら例えば各顧客からの売掛金の支払い状況(売掛金元帳)や、棚卸の計算などは苦手であり、大体弥生会計に無い機能は自作する流れとなる。

会社における経理(人事、労務も)の存在を舐めてはいけません!

これまで予算計画などをフェルミ推定で乗り切っていた俺に取って、簿記の知識が無くかなりチンプンカンプンであった。簿記の知識の無い奴がこういう案件を担当すると最悪で、結果的に経理の負担が増える事になるので注意が必要である。そんな経緯もあり、簿記の勉強をする運びとなった。

逆に原価計算書に有形固定資産の減価償却費などが丁寧に織り込まれていたり、勘定の連絡のしっかりした自社システムを作る会社は、大体経理面がしっかりしている事が多い。というのも経理は日々の仕訳を「弥生会計」などにブチ込む作業を行ったりでPCに触る機会も多く、大概社内でもPC関係に強い存在である。こんなワケでシステム化の際のご意見に回る事が多い。

制作業に居て思うのだが、自分何かを作って売っているんだ!とプライドの高い奴らが非常に多い。俺もかつてはそうだったが、そういったプライドは20代の内に捨て去る事をお勧めしたい。結果他の業務がないがしろにされ、この会社どうなの?となるからである。以上より仕事を続けて行く以上、あまり経理を舐めないようにと言うのが俺の意見だ。

原価計算の流れ

さて利益が立つように、例えば商品1個を作る上での労務費を○○円以内に抑えるだとか、そのために売値を▲▲円と机上で計画を立てる事を予算計画又は原価計算と言う。自分の経験上、原価計算は以下のように行われる。

  1. 直接的にかかる費用を整理:(労務費、材料費、燃料費など)
  2. 間接的にかかる費用を整理:(備品、固定資産などの減価償却費、電気代など)
  3. モノを1個作る、1案件をこなすのに必要な最低限度の費用(損益分岐点)を整理する
  4. 利益が売値の何%(利益率)となるかを調べ、利益率を調節していく

基本:商品の売値(収益)、かかる費用、利益はワンセット(収益=費用+利益)

原価計算をやる上で留意しておきたいのは、商品や案件の売値や単価、それにかかる費用、あまった利益はワンセットと言う事だ。この事を式に表すと「売上 = 費用 + 利益」となる。何当たり前の事言ってるんだと思うだろうが、フェルミ推定的に予算計画や原価計算をする時程ついつい費用に目が行ってしまうからである。

この公式において利益=0 <=> 売上 = 費用 (+0)、つまり商品1個売るのにかかる費用の合計を損益分岐点という。

本などでは損益分岐点の公式は利益 = 売上 - (固定費+変動費) = 0*1と説明される。ここで何が固定費で何が変動費なの?が仕分けられてない場合などは、単に商品1個売るのにかかる費用をまとめ、それを損益分岐点として計算する流れになる。このときの様子をボックス図に表すと、以下のようになる。

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最後に決算書の中で商品の売上、商品にかかった費用、そして利益を細かくまとめた資料の事を損益計算書(P/L)と言う。

商品を売ったときの費用を整理する

例えばコンビ二やスーパーなどでは、食料や飲料などの商品を工場などから仕入れ、それに利益を上乗せして販売している。ここで、商店が商品を販売するのにかかる費用をこんな具合に整理する。仕訳の形で書いているが、単に勘定科目の移動を分かりやすく書くためのもので、この形で書かなくても問題はない。

まず商品Aの売値を100円、商品Aの工場からの仕入値(売上原価)を80円で売り、顧客から代金を現金で受け取ったとする。又商品の品だしや販売にかかる費用(給料)を10円、その残りを利益と仮定したときの仕訳は以下のようになる。(右→左にお金や勘定が移ったと見て欲しい)



   
借方貸方
現金100売上100
売上原価80商品80
販管費10給料10
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こんな風にかかる費用をリストアップしていき、営業利益を計算していく。このとき商品1個を売り上げたときの利益 = 売上 - 費用 = 売上 − (売上原価 + 販管費) = 100 - (80 + 10) = 10(円)、利益率(%) = (10 / 100) * 100 = 10 (%)となる。

利益率を多く取るには?

今度は商品1個の利益率を13%まで上げる場合を考える。上の仕訳から考え、商品の販売価格を上げる(売値を(80+10) ÷ (1-0.13) = 103.4 = 104(円)まで上げる)*2 *3か、 売上原価か販管費(販売費及び一般管理費)を下げるしかない。とこんな具合に利益率を整理して行き、最終的な売値を決定していくのである(ひょっとしたら続く)。

おまけ

ちなみにウチの業界が介入してくるタイミングは、商品を販売する企業の経営層が「よし、販管費を下げることで商品1個の利益率を上げよう!」「作業の一部を機械にやらせよう」という流れになったときである。

例えばレジの売上の集計作業の一部を機械に巻き取らせるなど、仕事の流れを見直す事で利益を上げると言う訳だ。もちろんシステムの費用の減価償却費を払い切るのに何年かかるか?などは導入する側の議論となるだろう。ウチらもウチらで機械に仕事やらせる仕事算段を立てる訳だ。その機械に対する指示書たるものが、我々が普段やっているプログラムと言うものと言うワケだ。

おまけのまとめ

  1. 道具や機械を売る事は、売上原価や、モノを販売する上での費用(販管費)を下げるための手段を売る事に他ならない
  2. 業務のソフトウェアのプログラムは、機械に仕事を巻き取らせる為の指示書と言う立ち位置であることを忘れない

参考

*1:証明: 「売上 = 費用 + 利益」より利益 = 0 <=> 利益 = 売上 - 費用 = 0[1]。ここで費用を固定費と変動費に分解するので、費用 = 固定費 + 変動費 [2] 。[2]を[1]に代入して、売上 - (固定費+変動費) = 0 q.e.d

*2:費用から売値を決定する場合は、売値=費用÷(1-利益率)と計算する。

*3: *2の証明: 売値をS 、売値に対する利益率をp(0 <= p < 1) とおく。このとき利益=pSとなる。さらに「売上 = 費用 + 利益」より、S = 費用 + pS ∴費用 = (1-p)S = (1-利益率) × 売値 <=> 売値 = 費用 ÷ (1-利益率) q.e.d