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不定期更新となりますがよろしくお願いいたします。

技術系同人誌即売会「技術書典7」(@池袋サンシャインシティ)に行ってきた

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はじめに

プログラミングやシステム開発の同人誌オンリーイベント「技術書典7」が池袋サンシャインシティで行われた。これがまた楽しかったので是非とも感想を書きたい。

技術書典7への行き方

技術書典7へ向かう際、以下のnoteの記事に助けられた。情報提供に感謝したい。規模拡大して場所が変わることが無い限り、以下の行き方で会場に向かう事ができる。

  1. 有楽町線「東池袋駅」の6,7番出口へ向かう
  2. 「サンシャインシティ地下通路」を通って、池袋サンシャインシティへ向かう
  3. トイザラスやニトリがあるフロアの途中を左?に曲がり、「文化会館」のエレベータに乗る

東池袋駅からサンシャインシティに向かう際にセブンイレブンやマルエツらしきスーパーがある。ここで飲料を安く買い込むことができるのがうれしい。

技術書典7の様子

混雑状況(12:00~)

ここからはイベントの様子を紹介していく。技術書典はインターネットで前払いすると、優先で並ぶことができる。こちらは12:00頃の様子。外に放り出されたものの、誘導がかなりスムーズ。ものの30分位で会場入りを果たすことができた。

コミケだと朝8時に並んでも、9時半入場が当たり前。うちわ・扇子・ミニ扇風機・アイスノン・タオルなどの防暑グッズは必須。又先日のコミケ96(C96)3日目での動線のミスなどを思い返すに、スタッフの働きには大変感謝する限りだ。

逆に技術書典で知った同じブースの同人誌を、コミケで買うときは気をつけねばならない事がわかる。

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3Fの様子

こちら3Fの様子。2Fから3Fに移動しすぎないよう、スタッフに順々に誘導されて3Fへ。まず驚いたのは人の数。中型の同人誌即売会位の人は埋められている感じだ。アニメ・ゲーム系の同人誌即売会のようにスケブも無いせいもあり、人が流れるのも速い気がする。

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進捗神社

気になったのは3Fの進捗神社である。要はプロジェクト成功祈願を願った神社で、こういう業界ならではの催しである。

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戦利品とその解説(ネタバレ有り)

そんなこんなで本日買った同人誌を簡単に紹介したい。購入合計金額8,800円程。

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フリーランスを完全に理解できる本(みんからきりまで)

ところで会社員の場合の額面月30万円、手取り月26万円台を仮定する。このとき厚生年金保険料が27,450円。健康保険料が14,850円。所得税が6,850円引かれ、最終的な手取りとなる。

ここで会社側から見たとき厚生年金保険料と健康保険料は折半である。従って会社(クライアント)が人件費として払っている金額≠会社員の給与であることに注意されたい。*1以下の会社側の仕訳*2を見ての通り、実質多めに支給されている事に注意。


給与260,000現金預金351,450
所得税預り金 6,850
厚生年金預かり金54,900
健康保険料預り金 29,700

ここで派遣社員、SES、エージェント経由のフリーランスの場合、会社(クライアント)がAさんを雇うための人件費の○○%が手元に来る計算だ。言い換えると、会社側が払っている人件費の○○%が、我々の総支給額又は売上(益金)となる。

本書では青色申告(損益計算書・貸借対照表)における勘定科目の説明や、必要経費を損金算入して課税所得を計算するまでの流れが分かりやすく説明されている。

Money Forward TechBook #1 マネーフォワードを支える技術(まねふぉ執筆部)

昨今消費税10%化に伴い、小売店などは軽減税率の対応で大忙しである。又元号が平成から令和に変わったため、改元対応に追われる企業も少なくないはず。本合同誌はその改元対応の話がメインだ。令和のスタートが5月1日なため、それまでに間に合わせなくてはならない。企業の会計期間(例4月→3月)中に改元されるため、かなりの企業の会計に影響が出る。

又本クラウド会計ソフトは様々な金融機関と連携をして集計をしている。このため連携元の元号が書かれていない場合、どういう処理をするかが書かれていた。昭和から続いている会社の場合、平成01年か令和01年かをどうやって見分けるのだろう?まあ平成50年まで続くもんだと思ってたから、誰しも元号変わるなんて想像しなかったよなあと思う。

リクガメ監視システムの作り方(長村ひろ(ひろ亭)・MZ工房)

温湿度計は数多くのメーカーから販売されている。しかし温度をSDカードに保存したりするものは1万円位する。SwitchBotのように他機器と連動するものもあるが、MySQLなどと連動させる事ができないのが問題だ。そこでRaspberry PiというLinuxベースのマイコンの登場である。これをうまく使うと安価で実現でき、「温度が○○度のときにエアコンをつける」と言う事が可能である。

昨夏は非常に暑く、熱中症が心配であった。そこで飼っている犬の管理を兼ね、部屋の温度をログを取ろうと思っていた。そこで、Raspberry Piの着想を得ようと本書を購入。本書では定期的にサーボモーターを作動させることで、リクガメの自動給餌する方法が書かれていた。ウサギやカメなどの小動物を飼うのって難しそうだ。問題は資金準備と、プログラムの準備をどうするかだな。

エンゼル出現確率をベイズ推定する(チョコボール統計)

本書はベイズ推定により、チョコボールのエンゼル出現確率pをパラメーター推定したた統計本である。例えば本書にも紹介されている最尤推定法のように、ある試行Tにおける観測結果から、事象Aが起こる確率Pはいくらかを推定する手法を、パラメーター推定と言う。

又本書は話の流れやまとめかたが大変上手く、大学の課題や研究論文、本を出したいという人におすすめである。「エンゼルを1,000個買って1個出ました。この観測結果からエンゼルの出現確率がp=1/1,000であると結論付けてよいか?」という話や、正規分布の基本的な説明、観測結果を累積確率分布でまとめていた。

大学時代のサークルの合同誌

10年くらい前の古巣が、合同誌を出すとのことなので購入。本書の主な内容はマルコフ決定過程(Markov Decision Process)と評価関数を使って、ロボットのとる行動のアルゴリズム(強化学習)など5つの章からなる。このジャンルは確率ロボティクス*3とも呼ばれるらしい。

ご存じの方もいるかと思うがマルコフ過程とは時刻nの状態が、時刻(n-1)の状態によって決定され、それより前の状態に依らない事である。*4*5大まかに見て、同じ割合で同じ事象が起こりうる場合を仮定して考えたいときなどにこのアルゴリズムが用いられる。代表的な例として、待ち行列理論や、WebサイトAからBに移動する条件付き確率を使い、ページの重みづけを行うgoogle pagerankなどがある。

それにしても最近の学生さんの間では、データマイニングが流行りなのだろうか?と思える一冊だった。

ふと思ったこと

皆さん技術書典7お疲れ様!お金を使いすぎて貧乏にならないようにすることと、面白いイベントなのである程度金をためておかないとなと思う次第。最後に思った事を一つ話す。

同人誌はWordやIndesignなどで組版を作成し、専用の印刷所を頼んで印刷。その印刷された本を、即売会で我々が手に取るという流れをとる。ここで、同人誌1冊を発行するのにかかる費用(損益分岐点)を考えてみる。まず「ねこのしっぽ」さんで、A5サイズの同人誌を100部印刷する場合にかかる印刷代は、52Pだと27,500円。116Pだと39,400円となる。

次に場所代に7,000円*6。最後に当日の販売費用を10,000円と考える。以上より52Pの同人誌1冊あたりの損益分岐点は、(27,500+7,000+10,000)[円]÷100[部]=445[円/部]より、最低500円はみておきたい。

技術書って解説にページとる場合が多い。このため技術書典の本を見るに、50P前後の同人誌(n=10)が中心に見える。言いたい事をA5用紙50Pで書くのって、かなり大変だ。金銭的にも精神的にも。ふとそう思うのだった。

*1:まとめると1人当たりの人件費[円]≒手取り給与+厚生年金保険料×2+健康保険料×2+所得税

*2:法定福利費勘定使わない

*3:参考:確率ロボティクス第六回

*4:これはいいスライド:確率過程の基礎-マルコフ連鎖-

*5:マルコフ連鎖の話 | DevelopersIO

*6:技術書典HPより