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昨今はコミケ関係を中心に書いています。同人やニコニコ動画方面で活躍される方の相互リンクをお待ちしています。

【7860】エイベックスが労働基準法で叩かれているが、人件費を上げたら会社が崩壊するかも

昨今の世の中、電通の過労死をはじめとして労働基準法絡みのニュースが世をにぎわせている。

エイベックス・グループ・ホールディングス」の松浦勝人社長(52)が12月22日、社員に違法な長時間労働をさせていたとして労働基準監督署から9日付で是正勧告を受けたことについて、「そもそも法律が現状と全く合っていないのではないか」と自身のブログで労働基準法について持論を述べた。(– ハフィントンポスト 2016/12/23  エイベックス松浦勝人社長、長時間労働是正勧告を受け持論 「法律が現状と合っていない」 エイベックス松浦勝人社長、長時間労働是正勧告を受け持論 「法律が現状と合っていない」)

エイベックスHD:労基署が勧告 違法な長時間労働で - 毎日新聞 エイベックスHD:労基署が勧告 違法な長時間労働で - 毎日新聞

仮に人件費を上げたら、利益率を取れない

エイベックス社長のブログ「時代に合わない労基法なんて早く改正してほしい」に感じた違和感 エイベックス社長のブログ「時代に合わない労基法なんて早く改正してほしい」に感じた違和感などでは労働基準法や36協定を盾に「ふざけんな!」と力説している。これが世間一般の反応だが俺はちょっと違う。この話を聞いて俺は、エイベックス自体利益率を出せず、人件費を上げたら、利益率がマイナスになるから経営者は嫌がってると考えた。以下、「エイベックス 2017年3月期_第2四半期業績説明資料」をダシに評論したい。

人件費を固定費として見込みたいようだが...

まず半年間の売上状況を整理すると、以下のようになる。


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そこで実際のところ人件費はどうなの?をExcelを使って集計。以下の表のように計算すると、売上高人件費率は8.0%~9.6%。加え、一人当りの年収800万円台と計上されるが、vorkersの数字と合わない。ひょっとすると給与以外に抜けている箇所があるか、給与の分布が偏っている(役員に給与が偏る)が激しいように思う。主観的には人件費を固定費として見込みたいが、現実そうはいかないように読み取れる。


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どれか一つの事業がパンクしたら、経営困難になる可能性も

主観的に今のエイベックスは音楽だけでは従来の売上規模を維持できない。平成14年当りでは売上高が年間通期800億円の内、音楽事業の年間売上が600億円台だったと聞く*1。確かに売上規模は10年以上前の2倍となり、会社は勢力を伸ばしているように見える。しかし勝つことに勝つことを続け過ぎて身動きが取れなくなってしまっている。三本柱の、音楽事業、映像事業、マネジメント/ライブ事業のどれを抜いても売上(利益率)が立たない。このどれか一つが崩れれば、潰れる危険性もあると踏んだ。


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インターネットは売上個数を増やすのが大変!

さて一般に「商品の売上(円)=商品の単価(円/個)×商品の売上個数(個)」であった。売上を出すには、商品の単価を上げるかその分多く売るか?が肝心となってくる。

ここで音楽CDの利益率が30%台であるにもかかわらず、その売上枚数が40万台と幸先がよろしく無い。恐らくCDが売れていた頃はCDの部分での売上総利益が良かったから、会社全体の利益率が良かったように思う。


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以下の資料でもシングルの単価が896円に対し、スマートフォンの単価は258円。このときCDシングルと同じだけの売上を出すには、896÷258=3.47倍ものの売りあげなくてはならない。なのでダウンロード販売は、従来のパッケージよりも売上が乗りづらいことが難しいところだ。利益率を稼ぐのならばインターネットにおける音楽配信の会員数、購入数を如何に上げられるかが勝負所。ホント、こういう商売って利益の出ない時代になったなと思う次第である。


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