Aggressive Style 5

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昨今はコミケ関係を中心に書いています。同人やニコニコ動画方面で活躍される方の相互リンクをお待ちしています。

センター試験廃止に思う事 "センター試験のない国公立大学があったって良い"

追憶

最近日本の大学受験業界でセンター試験の制度を変え、年に数回受け直す方針への転換が騒がれています。これに対する是非はさておき、まずは自己紹介コーナーと言うか、自分の大学受験時代の話から始めます。

自分の大学入試、もといセンター試験と言えば

大学受験の場合国公立大学を受ける場合は数科目で受験しますが、自分の場合そこまでの仕事をこなす事が出来ませんでした。その為科目数の少ない私大に絞りセンター試験も英語、数学、物理の三科目に絞って受験した記憶があります。さらに話離れて自分の大学入試時代を振り返ろうと思います。

自分の大学受験はとにかく壊滅的で、その最たるがその英語でした。予備校の先生に色々手間をかけてもらって、漸く長文の選択肢に合致する答えを解答欄にマークするのが限界でした。とにかく単語、文法においては量をこなし、大学受験で問われる文法問題に答えられるようにした記憶があります。さて大学受験の英語と言えば、とにもかくにも暗記!のはずです。その最たるはやはり英単語。自分の記憶だと最もメジャーな英単語帳はと言えば、以下の二種類がありますよね。


英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)

英単語ターゲット1900 5訂版 (大学JUKEN新書)


速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

速読英単語 (1) 必修編 改訂第5版

自分が使ったのは後述の「速読英単語」でした。これは文脈の中から、必要な単語を覚える事を目的としたリーダーです。しかしながらそんな趣旨を理解できる程の学力でなかったのは言うまでもありません。恐らく趣旨を把握して、受験の英文で使われる各種話題に強くなる事が出来たのですが。

長文の先の展開を推測してみよう

尤も英文の背景に強くなり、先を読む力は大学受験でも有効なはずです。以下の文章は今年度の早稲田大学理工学部の大問1の冒頭から抜粋しました。以下の文章はlearning disabillities(学習障害)に関する文章です。この文章を読んで、次の段落でどのように語られるか推測してみて下さい



この文章はlearning disabillities(学習障害)と言うキーワードとなる単語が存在します。これはエジソンがかかっていたとされる病気で、自分はLDやADHDと言った学習障害の知識があったので、ここでピーンと来た訳です。ちょっと卑怯な例を出して申し訳ありませんが、ともかく鍵となる単語や文脈を見つけ、背景を順次押さえて行くと良さそうです。この辺から

  • (a):LDの子供とどう接して行くか?
  • (b):LDを研究した結果、どうなるか?

と言う事が語られる事が予想されます。大体先に何が出て来るかを予想しておくと、文章の内容を覚える手間が省けます。この手法は昨今外国の統計学の書籍を読んでいて気がついたものです。


Statistics

Statistics

自分は大学で統計学を勉強していたので、「標準偏差が○○の範囲に、ほぼ全ての分布が収まる」などの話が出て来る事が予想できました。このように日本語で強いジャンルは、そのまま英語でも強い場合も多い。しかし何故あの時無理矢理問題の選択肢を選ぶような真似をしたと言えば、それは読んでいる文章量が圧倒的に少ないからです。ここからは英語を取り巻く、高校生の背景について話そうと思います。

日本国内の高校生を取り巻く英語環境について

まず日本の公用語は周知の通り日本語です。そのせいか英語を使う機会が少なく、英語なんて受験無かったらやらないよという高校生は圧倒的に多いはずです。

又洋書や洋楽が流行らず、間接的に英語に触れる機会が少ないのもあります。例えば洋書も田舎だと丸善書店日本橋店程売ってないですし、外国のCDにしても渋谷のタワーレコード程売っているCD屋はどこにもない。幾らiTunes Store,bbc.co.uk,wallstreet journal等のサイトが見られるようになったといえ、英語を覚えるきっかけとしては不十分です。

以上よりそもそも英語に触れる土壌が成り立っていないですし、受験って一科目で受験できませんから、そりゃあ予備校や学校でも最悪選択肢に答えるような教え方になってしまっても仕方がないです。尤も東京大学みたいに文章の内容を吟味する設問も日本の大学ではありますが、殆どがこの形式のはずですから、それに合わせた対策が横行してしまう訳です。

尚上記は今の自分(27歳)だからこそ言える事です。高校生の時分ではここまで言えませんでしたし、こうしたやり方を否定する気もありません。ともかく目的の為に尤も現実的な手段をとる事も時としては必要ですし、元々できない奴が受験に臨むと、こういったズレや歪みが生じる事も知ってもらえれればと思います。と、自己紹介コーナーはここまでにして本題のセンター試験の話題に移ります。

ここからはセンター試験について

まずセンター試験のメリット、デメリットを自分なりに考えてみました。私大一本だった自分の利点としてはセンター利用型入試で沢山の大学を受けられる点です。それに伴いマーク型の問題に強くなる事ですね。特に英語の文法関連は、他の大学と共通する問題が出題されますし。その反面デメリットは、数科目もやる事が増えて受験生が落ち着いて受験できなくなる。足切りがあるため、志望校に受けられなくなる点だと思います。

あれもやりながらこれもやりながらの受験ですから、とにかく勉強しにくいのが高校時代。高校で習う勉強など、その大半が目の前の選択肢をミス無く答える為の判断材料に過ぎないとマジで思ってました。英語の話の文章量が足りない話でも触れましたが、受験中はとにかく受験以外の物に触れる時間が無いので結局こう思わざるをえませんし、受験における歪みも大きくなる訳ですね。

このような歪みを加速させる最たるがこのセンター試験だと思いますし、だからこそセンター試験は様々な場所から忌み嫌われる試験な気がします。当然個人的に数学に限って言えばあんなに計算量の多い問題をやっても、長い目で役に立たないですね。

結論:旧帝国大学以外の国公立大学はセンター廃止で良い

と散々文句は言いましたがセンター試験自体廃止にしてもいいし、しなくても良いと思います。但し各国公立大学センター試験を利用するかどうかを決定する権利を与えるべきだと思います。もっと言えばセンター試験をやらない国公立大学があっても良いと言う事です。そもそも大学入試と言うのは大学の客集めの方針に過ぎませんし、その裁量権国公立大学にない時点でおかしいと思います。尤も旧帝国大学のような人気のある大学はセンター試験のような足切りも必要でしょうが、人気の無い地域の国公立大学でそれをやっても意味がないと思います。以下人気の無い地域に焦点を当てていきます。

さて地方の国公立大学は統廃合をしている地域があります。そういった人気の無い国公立大学はどんどん解放し、受験者/入学者を確保していく事も大切でしょう。学費が安い分ブランドのみでなく、安さで人気を確保していくような経営方針の転換も必要だと思います。

以下受験から離れますが、そもそも就職で収入を稼ぎたいからこそ大学に行くんでしょうに。むろん大学も企業も東京が一番人気である事には変わりませんから、金を稼ぎたい人、新しい技術をどんどん身につけたい人等は当然東京なり欧米やアジア各国なりに流れていきます。その反面地元に残ってゆっくりやりたい学生さんもいると思いますので、こうした学生の大量確保を狙って行き、その為の働き口を確保する必要もあります。地方の大学を解放する事で、お金を地方に回し、新たな産業が参入しやすい土台を作って行く等の工夫も必要です。日本の学生は余程の事が無い限り退学はしません。その為入学さえさせれば、ほぼ100%数年間はその場でお金を落とす可能性が高くなります。そして雇用しやすい環境を作り、地元に残るタイプの学生の大量確保を狙って行く事も肝心です。



さて「18歳人口及び高等教育機関への入学者数・進学率等の推移(文教・科学技術施策の動向と展開)」に依れば、平成19年度で18歳人口は130万人まで落ち込んでいます。その為日本国内のみに限定すれば、より少ないパイの奪い合いになる事は容易に想像できます。こういう状況だからこそ、柔軟な対策が必要だと思う今日この頃です。